Standardではない邪道なC++ライブラリの開発日誌
昨日2008年3月29日付でBoost C++ Libraries 1.35.0がリリースされました。Dradnats C++ LibraryでもBoost C++ Librariesを使用する予定ですので、1.35.xベースにするか1.34.xベースにするか、あるいは1.33.xベースにするのか悩むところです。

また、1.35.xベースにするのであれば、開発環境をVisual C++ 2008にしたいところです。2008がサポートされているのかどうか、書き方が微妙なために調査が必要ですが、仮に対応していなかったとしても、1.35.1では対応することは間違いないはずです。

状況がはっきりするまでは、とりあえず、Visual C++ 2005 & Boost C++ Libraries 1.35.0ということにしたいと思います。近いうちにVisual C++ 2008に切り替えると思いますが、その際はできるだけExpress Editionで済むようにするつもりです。



Boost C++Librariesプログラミング 第2版
画像 著者:稲葉 一浩
価格:¥ 3,150

『boostを初めて使う方、既に使用している方どちらも持っていて損はありません』

内容ですが、結論から申しますと説明の詳細さの粒度がばらばらなのが残念。これは第一版においても同様です。
しかし、boostはそもそもSTLと非常に親和性が高く、STLにも大きな影響を与えたメンバーによりboostは作成され、今後のC++コンパイラはboostのうちの幾つかを標準ライブラリとして取り込むことが予定されています。
また、他のライブラリと大きく違うのは
 1.汎用的なアルゴリズムやコンテナクラスを多く持っている
 2.使用に当たって著作権の表示も不要で商用を問わず無条件に使用できる
 3.圧倒的に生産性が向上する
 4.自分で書くクラスより明らかに汎用性が高い
などがあります。
本書は、そうした事についても冒頭で触れています。
特に、多く使う可能性のあるtokenizerやregex、bindなどは説明がわかりやすいようにおもいます。何より、C++では実現困難なメタプログラミングに対応しているboostについての解説が詳細なのは評価できます。
リファレンス的に手元に置いておくと便利です。説明が少ない箇所もありますが、boostが一体何を出来るかを掴みやすくなっています。
STLと組み合わせて使うことが多いと思われ、またSTLを使う事を想定した知識を有するプログラマが対象なので、初級〜中級の間といったところでしょうか?
内容がさほど難しいと言うことはないですので、必要な箇所をリファレンスとして読むと非常に便利です。
また、各コンパイラ(VC++の各バージョン、BC++、gcc)におけるビルド方法も触れており、regexやfilesystem、threadといったビルドを必要とする物についても扱うことを視野に入れることが出来ます。
クロスコンパイルできるという面でも実にboostは便利です。コンパイラがC++規格に準拠していないことまで念頭に置いてあるのが頭が下がります。
一度boostを使用したら、特に制限の無いプロジェクトであれば自分は積極的に使いたいライブラリであり、本書はそのリファレンスマニュアルとして日本語で今のところ唯一です。
説明の粒度のバランスが悪いこと、そして第二版になっても誤記が少々多いことが☆の数を減らした理由です。気持ち的には☆3つと半分ってとこです。
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
スポンサーサイト
ブログ内検索
カレンダー
09 2008/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新CM
[03/26 たかぎ]
最新TB